准看護師が正看護師になるためには、看護専門学校2年課程を修了して、看護師試験に合格しなければなりません。2年間は学業に集中するため、一旦仕事を辞めるか、働きながら勉強をするかを選択する必要があります。もし、進学が困難な場合には進学せずに、別の方法でスキルアップを目指してみても良いでしょう。准看護師のスキルアップには以下のような資格がおすすめです。まずは、フットケア指導士。透析治療を受けなければならない患者や糖尿病患者には、足の病変が少なくありません。足の病変には、フットケアの正しい知識とスキルが必要であり、そこで目指すと良いのがフットケア指導士です。フットケア指導士は、フットケアのスペシャリストとして働きながら、フットケアの指導もできます。主催団体は日本フットケア学会で、受験資格を得るには3年以上の実務経験とフットケア指導士認定セミナーの受講が必要です。次に呼吸療法認定士です。呼吸療法認定士は、呼吸器領域で働く准看護師のスキルアップに役立ちます。呼吸器疾患に対する基礎的な知識を身につけ、機器の取り扱い方法などの勉強が必要です。日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会の3学会合同が主催団体となっています。受験資格は実務経験が3年以上、認定委員会が認める講習会などの参加実績を12.5点以上取得していることです。そして認知ケア専門士です。認知症ケア専門士は、医療現場だけでなく介護現場でも役立ちます。一般社団法人日本認知症ケア学会が主催団体で、受験するには認知症ケアの実務経験が3年以上必要です。そのほか、認知症ケア専門士を30単位以上、研修会を修了している必要があります。高齢化が進む現代において、認知症ケアに関する資格は看護師にとっても人気の高い資格の一つといえるでしょう。
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